『負け犬の遠吠え』

暇潰しに『負け犬の遠吠え』酒井順子 著(講談社/ISBN: 4062121182)を買って読んでみる。世間の風評では賛否両論あるようだが、極めて楽しく読めた一冊だった。この手の本は基本的に真面目に読まず、さらりと流す感じで「そういうこともあるかもね」程度に読み流すのが正しい姿勢だと思うのだが、Amazonの書評ページ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062121182/249-7919246-0445913
を見ると物凄い罵詈雑言を書いておられる方もいる様子。それって逆に作者の思惑の上で踊らされているか、はたまた過剰な感情的反論と受け取られるような気がするのですが、いかがなもんでしょうか。と負け犬男のワタクシはそう思ってしまったのでありました。

まあ、ある程度のライトな悪意を散りばめた中身をどう受け取るかはリテラシーの範疇に入る話なのでことさら触れようとは思いませんが、私感としては「不適切な言葉である程度適切と思われる内容を書いている」ように受け取れます。

個人的な意見としては、確か上野千鶴子がどこかで書いていたと思うが、「結婚はいまの20-30台男性にとって、一方的な経済的損失を被るだけのものである」という趣旨の意見に甚だ賛成であるが、約二年前に付き合っていた彼女と激しく結婚したがっていた自分を思い出すと、激しく自虐的なまでに滑稽になってしまうので、これ以上は書かないことにする。